「米国債 VS 米国債」および「米国債 VS 金利スワップ」 の商品間スプレッド

商品間スプレッド(ICS, Intercommodity Spread)とは、米国債先物の商品間、および米国債先物とCBOTの金利スワップ先物との間で、事前に決められたスプレッド(異なる銘柄を組み合わせた取引)のことです。

CME Globexの電子取引プラットフォームで取引される商品間スプレッドは、活発に売買されているスプレッド戦略をパッケージ化したものです。商品間スプレッドは、一つの注文によって売買を行うことができるため、より効率的に、そしてより良い価格でスプレッドを取引するために役立ちます。

  • 米国債のスプレッドは、同じ限月の先物で構成されます。また、スプレッドの各レッグ(構成銘柄)は、規定の比率に沿った枚数となります。
    • 例: 2013年3月限 FYTは、2013年3月限の5年物米国債と、2013年3月限の10年物米国債で構成されます。
    • 価格比率: 1.5000
    • 枚数比率: 3:2
    • 外部名称: FYT 03-02 H3(2013年3月限の場合)
  • スプレッドの建値(価格表示)は、次のように行われます。[レッグ1の価格変動(1/32刻み)] - [レッグ2の価格変動 ÷ (規定の価格比率)]
  • スプレッドの最小価格変動幅は、レッグ1の最小価格変動幅と同じです。

メリット

  • アウトライトとスプレッドの注文板で自動化された裁定取引が行われるため、注文の約定率が高まります。
  • スリッページのリスクが軽減され、スプレッドの取引価格の改善に役立ちます。
  • 変動の激しい市場では、レッグを個別に取引することで生じる価格変動リスクを和らげることができます。

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