CMEの FedWatch ツール は、開催が予定されているFOMC(連邦公開市場委員会)での政策金利操作に関する確率を分析するツールです。 米国の金融政策動向に関する市場見通しを反映するとして、長い間、信頼されている30日物FF(フェドファンド)先物の価格データを基に、任意のFOMCにおける政策金利変更の確率を、現状と過去データの両面から、視覚的に表示してくれるツールなのです。このツールはまた、FOMCの各メンバーによる将来的な政策金利水準の予想であるドット・プロット(金利予測分布図)も表示します。
1a: 上段には、予定されている各FOMCの開催日がタブとなっています。 直近に開催予定となっているFOMCが、ディフォルト設定として、一番左のタブとなります。
1b: このタブで特定のFOMC開催日を選択すると、ツールは“Current” に確率として集計されているデータを図表化し、選択された日に開催されるFOMCで決定される政策金利の水準について、それぞれの実現確率を表示します。 表示される実現確率は、選択された開催日のFOMCに対応した限月のFF先物における取引状況を基にしたものとなっています。
1c: また、掲載されている表には、選択された開催日のFOMCにおけるそれぞれの可能性について、現状とともに、1日前、1週間前、1か月前の過去データが示されます。
1d: “Compare” タブでは、可能性がある政策金利水準、そして、それぞれが実現する確率について、現状に加え、1日前、1週間前、1か月前関の過去データを表示します。
1e: このツールは、開催が予定されている全てのFOMCにおいて、決定される可能性がある政策金利の実現確率の外観を可能にしているのです。さらに、対応するFF先物の価格も表示されます。
左側にある“Historical”と表示されたボックスでは、 選択された日に開催予定となっているFOMCにおけるそれぞれの政策金利水準について、過去1年のデータに基づいて、実現確率を表示しています。ボックス内の“Downloads”では、それぞれのFOMCにおける過去の生データを、エクセル・ファイルでダウンロードすることが可能となっています。
FOMCの各メンバーの政策金利予想を長期に渡り反映してきたドット・プロットも、CMEの FedWatch ツール で確認することが出来ます。各メンバーの予想は、それぞれ点(ドット)として表示されています。例外は赤い点で、これは、FF先物が示している年末の政策金利水準です。 また、青い点は、FOMCメンバー全体の予想から割り出される中央値です。 このデータは、“Table”タブで、図表としても提供されています。
PDFのアイコンをクリックすると、現行ページを印刷する際の選択肢、ポートレイトかランドスケープ、が表示されます。 お勧めは、ランドスケープです。