マイクロE-mini先物の成功と流動性の発展を踏まえ、市場参加者はこれらと類似する適正サイズのツールをリスク管理およびオプション関連の戦略取引のために求めるようになってきています。
この圧倒的な需要に対応すべく、CMEグループはマイクロE-mini S&P 500先物およびマイクロE-miniナスダック先物についてのオプションを上場することにしました。これらのオプションは、より低額の想定元本およびより精緻なリスク管理の双方を全てのトレーダーに提供します。
これらの取引商品について、より詳しく見ていきましょう。
まず、原資産である先物契約についてです。マイクロオプションの価値は、各々のマイクロE-mini先物契約から派生し、満期時にはマイクロE-mini先物契約の受渡しが行われます。
オプションによって受渡しが行われる原資産の先物契約を把握し理解することは、トレーダーにとって重要です。各オプションの原資産である先物を特定するにあたってトレーダーの手助けとなる取引要綱やその他のツールは、cmegroup.comで入手可能です。
これらの先物オプションの取引単位は、マイクロE-mini先物取引と同様に、従来のE-mini取引の10分の1です。例えば、E-mini S&P 500 先物オプションの取引単位は、原資産の先物と同様に50倍(ドル)です。
そして同様に、マイクロE-mini S&P 500 先物オプションの取引単位は、原資産の先物と同様に5倍(ドル)となります。
マイクロE-miniナスダック100先物オプションの取引単位は、2ドルとなります。これは先物の取引単位が2ドルだからです。
これらのより小規模なマイクロE-miniオプション取引は、より精緻なオプション取引戦略を可能とします。
マイクロオプションの最小値幅ないし呼値の単位は、オプションのコストつまりプレミアムに左右されます。
オプションのプレミアム自体は、原資産の先物の価格、ボラティリティ、金利、満期までの時間といった複数の要因に左右されることに注意が必要です。
マイクロE-mini S&P 500オプションの場合、呼値の単位は通常0.25指数ポイントとなっており、これはオプション一枚当たり 1ドル 25セントに相当します。
オプション価格が5以下の場合、呼値の単位は0.05指数ポイントに減少し、25セント相当となります。
マイクロE-miniナスダック100オプションの場合、呼値の単位は通常0.25指数ポイントとなっており、これはオプション一枚当たり 50セントに相当します。
オプション価格が5以下の場合、呼値の単位は、0.05指数ポイントに減少し、10セント相当となります。
これらのオプションは、ヨーロピアンタイプかアメリカンタイプかによって行使方法が決まります。
マイクロE-mini先物オプションについて知っておくべき追加の情報は下記のとおりです。
CMEのGlobex電子プラットフォーム上にて米国の日曜午後から金曜午後まで、1日ほぼ24時間の取引が可能です。
CMEグループの他の株価指数商品と同様、マージンオフセットが利用可能であり、CME Clearingを通じて清算されます。
以上ですが、マイクロE-mini先物オプションが、もうひとつのオプションとして、精緻なリスク管理および資本効率性に優れた市場を体現するものであることをお判りいただけましたら幸いです